医学部薬理学教室の担当科目

これから東北医科薬科大学で薬理学を学ぶ学生さんへのメッセージです

薬理学講義(2年次後期)

2年次後期に実施する薬理学講義では、日常診療で使用されている様々な薬物の個体・細胞・分子レベルにおける作用機序について学び、また体内動態や副作用などについて理解を深めることによって、個々の患者に適した薬物療法を選択するための思考力の修得をめざします。教科書や参考書は自分が読みやすいと思うものを自由に選んで構いません。moodleに自己学習用の多肢選択式問題が登録してありますので、予習や復習に役立ててください。また中村先生担当講義ではレポート課題を用意していますので、積極的に取り組んでください。講義時間内の要所でMicrosoft formsなどの双方向性ツールを用いて問題に答えてもらいます。問題のURLをQRコードで提示しますので、カメラ付きのスマートフォンやタブレットなどを持参し、接続できるよう準備しておいてください。

薬理学実習 (2年次後期)

薬理学講義の終了後に実施する薬理学実習は、薬物の生体に対する作用を直接観察できる貴重な機会です。オリエンテーション時に配布する実習書をあらかじめ熟読し、実験の意図(何を解明しようとしているのか)を理解しながら実習を進めてください。各実習終了後(腸管平滑筋実習、アスピリン実習では実習当日)にレポートを提出してもらいます。

腸管平滑筋実習:モルモット摘出腸管を用いて、薬物が平滑筋収縮反応に及ぼす影響を観察し、その作用機序について考察します。

シミュレーション実習:シミュレーター上の仮想動物に薬物を投与し、循環動態に及ぼす作用を観察することで、循環作用薬の薬理について理解を深めます。

アスピリン実習:アスピリンを内服した被験者の尿中代謝産物を定性的・定量的に分析し、生体に投与された薬物の代謝と排泄について理解を深めます。

カフェイン実習:コーヒー飲用後、視覚刺激に対する反応時間などを測定し、二重盲検法によってカフェインの中枢作用を科学的に検証します。

臨床薬理学 (4年次前期)

2~3年次に学んだ様々な薬物や病気に関する知識を活用し、薬物の具体的な投与方法、副作用の回避方法、薬物動態、相互作用など薬物治療の基本を学びます。また漢方医学、妊産婦、小児、高齢者、臓器障害患者における薬物投与計画の立て方、処方箋の書き方、新規医薬品の開発プロセスや臨床試験についても学びます。最終日には学生が医師・患者に扮して模擬診療(ロールプレイ)を行い、診療内容について学生間でディスカッションを行います。

大学ホームページに掲載されている医学部シラバスも参照してください。

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